サッカー・ドキュメンタリーシリーズ
〜 イガンムタイガーFC 〜
ナイジェリア・スラムに誕生した草サッカーチームが、世界の頂点を目指す 20ヵ年のプロジェクト
story
ストーリー
はじまり
2016年 。ナイジェリアのラゴスにある貧困地域に、小さなサッカークラブが誕生した。
アフリカ随一の人口を誇るナイジェリアは、サッカー大国でもあった。推定競技人口2500万人とも言われる層の厚さは、世界トップクラスだ。しかし、スカウトシステムの崩壊や劣悪な育成環境、賄賂文化が相まって、数多くの才能ある選手が発掘されずに埋もれていた。
2人の男
クラブを立ち上げたのは、ナイジェリア出身で日本に暮らすエバエロ・アバヨミだ。犯罪とドラッグが溢れる故郷のイガンム地区に、貧困から脱出するための選択肢を与えようと、サッカークラブを作った。
世界No.1のサッカークラブ運営を志す、加藤明拓がエバエロに出会い、2人は意気投合する。
だが、ナイジェリアでのサッカークラブ運営は、苦難の連続であった。(#1『辺境サッカー』)チャレンジ
2019年。エバエロと加藤の元に嬉しい報せが舞い込んだ。大阪で開催される、U12の国際大会に、アフリカ枠があり出場の打診があったのだ。選手の選抜や資金集めに苦労しながらも、大会の3日前に来日を果たす。
当初、アフリカからやって来た無名のチームの存在に、周囲は関心を示さなかった。彼らが、予選リーグを突破する頃には、大きな
(#2『越境サッカー』)
Short Film
作品
Hirokazu Kishida
Director
Shinsuke Ichii
Series Advisor